
FTXのCEOがDeFiプロジェクトのSERUM(セラム)を発表しました。
公式サイトはこちら
このページではプロジェクト情報やトークンセール、トークン価格についてまとめていきます。
SERUM(セラム)とは?
分散型の取引所いわゆる「DEX」のプロジェクトです。

画像はBinanceのDEX
Serumの特徴は以下の通り。
- オーダーブックタイプのDEX
- デリバティブ(レバレッジ)取引対応
- クロスチェーン
- ステーブルコイン
- ラップBTC(チェーンで扱えるBTC)
- 中央集権型取引所のオラクルは使用しない
これらの意味がわからなくても大丈夫です。
DeFiやDEXなどのワードを理解したい場合はいろんな記事があるので読んでみてください。
Serumの重要な特徴
大きな特徴を押さえておきます。
今のDEXは以下のような(Uniswap)販売所形式が一般的です。トークンを選択してスワップ(交換)するタイプですね。

現在の主流はスワップ型
現在は高い流動性があるものの取引自体は非常にシンプルです。
対してSERUMはそれを発展させてオーダーブック形式、デリバティブを搭載したDEXを作るという内容です。
そしてそれを実現するために独自規格のドルステーブルコインや、ビットコインを使用します。
またイーサリアム上のプロジェクトではなくSolanaというブロックチェーン上で実行されます。イーサリアムとの互換性(クロスチェーン)もあると記載があります。
まだベータ版へのアクセスなどもないので、プロダクトの使い勝手は評価しようもありません。
重要なのはFTXが「DeFi」というキーワードがブームの今、DeFi系のプロジェクトをローンチしてきたという事実です。
SRMについて
トレーダーにとってはこのプロジェクトのトークンであるSRMの情報について押さえておくことが大切です。
- ユーティリティ→手数料割引とバーン(償却)
- ステーキング、デリゲート(委託)
- ガバナンス(投票)
1.SerumのDEXのサービスが成功しユーザーが増えるほど手数料割引目的の買いが入り、出来高が増えればSRMのバーン量も増えるというもの
2.保有しているSRMをノードへロック、または委託することでステイク報酬が受け取れるというもの(利息のような感覚)
3.ガバナンス(統治)参加としての機能、SRMを保有していればいるほどSerumプロジェクトへの発言力が大きくなるというもの
SRMをノードへロックした場合の報酬率は不明ですが仮に高リターンである場合、SRMを買い集める理由には十分なりそうです。
トークンの供給量は?
SRMは10,000,000,000 (100億)が発行されます。
またM(メガ)SRMという規格があり1,000,000=1MSRMというレートで扱われます。
なお1MSRMは100万SRMで保有するより利点があるとされています。(ステイク報酬など)
これも大口へのキリのいい保有量での恩恵をつけてきたような形に思われます。
流通設計
また重要なのがトークンの流通計画です。計画ではプロジェクトのローンチ後1年間は90%のトークンがロックされます。
1年後は6年をかけて少量ずつロックが解除され市場に流通する計画になっています。
初期に流通するトークンが極めて少量なのは、供給を絞ってトークン価格を上昇させたいという気持ちがあるように思います。(個人的主観です。)
プレセールのSRM価格
すでにSRMはプレセールが行われておりM(メガ)SRMが80,000ドルで売り出されています。
つまり現時点で「1SRM = 0.08ドル(80,000/1,000,000)」となります。
Listing
SRM is anticipated to be listed on crypto-exchange(s) during August of 2020. Note that, as of the last private MSRM sale price of approximately $80,000 per MSRM, it has the following properties:Unlocked: 80m market cap, 1b tokens
Circulating: Approx 40m market cap, 500m tokens
Fully diluted: 800m market cap, 10b tokens
時価総額は8,000万ドルと算出されています。(トークン数量は10億)
DeFiカテゴリの時価総額を把握する
ここからトークンセールや、取引所への上場で市場価格が形成され時価総額が変動していきます。
それにあたってDeFiカテゴリの時価総額を押さえておくのが良さそうです。
例えばDeFi代表のプロジェクトといえばMaker DAO(MKR)ですが現時点で5.1億ドルの時価総額。
プレセール時点のSRMは8000万ドルなのでMKRの約1/6ということになります。
プロダクトローンチ後は流動性に注目
https://www.coingecko.com/ja/dex
またSerumがローンチされたのちは出来高に注目するのがいいでしょう。上記にあるDEXプロジェクトの出来高比較で上位に食い込むのであればトークン価格への後押しにもなります。
SerumのDEXは成功する?
DEXといえばBinanceが独自チェーンのBinance Chainを利用したものを作っていますが、そこまで使われている印象はありません。
そもそも現在、イーサリアムベースのDEXの出来高が上昇しているのは保有しているトークンを流動性提供でロックするインセンティブからきています。
まっとうに便利なDEXを用意しました!ではユーザーは集まらないでしょう。
SRMの取引所上場は8月中
またSRMは8月中に取引所へ上場します。
Listing
SRM is anticipated to be listed on crypto-exchange(s) during August of 2020.
ほぼ間違いなくFTXへの上場なので、トレードするつもりの人はすぐにアカウントを開設しておきましょう。
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以上がトークンについての解説です。
ここからは公式の発表やトークンセールについてまとめていきます。
FTTホルダーへSRMをエアドロップ
FTXの取引所トークンであるFTTを保有するユーザーに毎週SRMのエアドロップが実施されます。
条件は500FTT以上の保有。
500FTTごとに毎週火曜日、2SRMがエアドロップされます。
Hold FTT on FTX to receive SRM airdrops!https://t.co/EF54aCCStC
— FTX - Built By Traders, For Traders (@FTX_Official) July 31, 2020
FTTは約3.5ドル、1750ドル相当の保有に対して2SRMを毎週・・・・・そこまで好条件なエアドロップという感じではないですね。
SERUM(SRM)のIEOについて
8/4にIEOの詳細が出たのでまとめます。
なおFTXとBitMaxという2つの取引所で行われますが、ここではFTXでのルールについて記載しています。
- 参加資格について
- IEOの入札ルールについて
- IEOの実施時期、上場時期について
それぞれを書いています。
IEOへの参加資格や条件について
参加資格ですが「7月に1日あたり平均10FTTを保有していた or 過去30日間の取引量が10万ドル以上」が条件になります。
公式から追加説明があったので訂正します。
8/6午後10時(日本時間)までの過去30日間の平均FTT保有数、出来高で参加資格が決定します。
各ユーザーは応募資格が1枠与えられます。そこから8/6までのFTT保有数や出来高で参加資格がさらに追加されます。
※昨日は誤った解説を書いてました。申し訳ありません
自分の過去30日間の取引量はこちらから確認できます。
参加資格の確認方法
こちらのページを開きます。画面の指示に従って、サブアカウント作成を行います。
画面下部に「your max number of tickets」という部分があります。このチケット枚数分だけ参加資格があります。

画像の例は1チケットの資格
実績に応じて抽選チケットが割り当て
FTTの保有数と出来高、それぞれで割り当てがあります。
各1チケット | 各2チケット | 各3チケット | |
---|---|---|---|
過去30日の平均 FTT保有数 |
> 10FTT | > 100FTT | > 1000FTT |
過去30日の出来高 | > 10万ドル | > 100万ドル | > 1000万ドル |
チケットの枚数分だけ抽選への参加資格があり最大6枚のチケットを得ることができます。
IEOへの参加方法
IEOへ投資する通貨はドルステーブルコインです。(USDT,USDC,TUSD,PAX,HUSD)
またアカウントレベル2のKYCが参加条件になります。
IEOの入札ルール、投資可能金額について
1枠2,500SRMが1200用意されています。
1200枠に対してチケットあたりに買いたい希望金額を合わせて入札するタイプです。(チケットが多い方が有利です)
入札する際に「0.10〜0.11ドル」の間で自分で価格を決めて応募します。
入札オプションに最大36FTTを追加可能
最大の金額を入札した時の投資額は以下の通り。
0.11ドル × 2500SRM = 275ドル
上記の通常の入札に加えて36FTT分の追加オプションがあります。
つまり「自分は公募価格に36FTT分金額を足しても買う気持ちがあるよ」というオプションです。
FTTを3.5ドルとすると126ドル。
0.11ドル × 2500SRM + (3.5ドル × 36FTT)= 401ドル
合計401ドルの投資枠になります。
最大金額で投資した場合のSRM単価は約0.16ドルです。(プレセールは0.08ドルのロック付き条件です)
投資額が多い人から1200枠を抽選する
上述の通り、IEO参加者はオプションを含めて最大401ドル相当の投資額を決めて入札できます。
抽選には投資額が多い人から並べて1200枠分がランダムで当選します。
つまり人気があって1200以上のオプションをつけた入札があった場合、オプションをつけなかった人は無条件で当選しません。
IEOの実施と抽選、上場時期について
IEOは8月7日の午後9時から午後10時(香港時間)に入札を行います。
入札時には専用のサブアカウントを作成する必要があります。(操作方法は追々追記します。)
同日の午後10時(香港時間)に抽選が行われ、当選者にはSRMが配布されます。
落選したとしても、投資したドルとFTTは返金されます。
FTXへのSRM上場
FTXへ8/11にSRMが上場します。その時に配布されたSRMはアンロックとなり自由に売却が可能になる、というスケジュールです。
おそらくかなり注目のIEOになり、ボラも激しくなると予想されます。トレードしたい人はアカウントを作っておきましょう。
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SRMの価格について
SRMの単価を仮定してと時価総額を他のプロジェクトと比較してみました。IEO価格が0.16ドルと仮定しています。
10億トークン
IEO単価倍率比 | 単価 | IEO差益(ドル) | ドル時価総額(M) | 目安プロジェクト |
---|---|---|---|---|
-2 | 0.08ドル | -200.00 | 80百万ドル | |
1倍 | 0.16ドル | 0.00 | 160百万ドル | |
2倍 | 0.32ドル | 400.00 | 320百万ドル | |
3倍 | 0.48ドル | 800.00 | 480百万ドル | |
4倍 | 0.64ドル | 1,200.00 | 640百万ドル | |
5倍 | 0.80ドル | 1,600.00 | 800百万ドル | |
6倍 | 0.96ドル | 2,000.00 | 960百万ドル | |
7倍 | 1.12ドル | 2,400.00 | 1120百万ドル |
2500万+600万トークン
IEO単価倍率比 | 単価 | IEO差益(ドル) | ドル時価総額(M) | 目安プロジェクト |
---|---|---|---|---|
1倍 | 0.16ドル | 0.00 | 0.49百万ドル | |
2倍 | 0.32ドル | 400.00 | 0.99百万ドル | |
3倍 | 0.48ドル | 800.00 | 1.48百万ドル | |
4倍 | 0.64ドル | 1,200.00 | 1.98百万ドル | |
5倍 | 0.80ドル | 1,600.00 | 2.48百万ドル | |
6倍 | 0.96ドル | 2,000.00 | 2.97百万ドル | |
7倍 | 1.12ドル | 2,400.00 | 3.47百万ドル |
SERUM(SRM )の上場について
Serumは8/11 22:30(日本時間)にFTXへ上場します。こちらのサイトでカウントダウンがされています。
また上記の取引所でも同時に上場が計画されており、UniswapなどのDeFi上での価格形成がどうなるかも要注目ですね。おそらく大きく価格差が生じると個人的には予想します。